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恙無くあれ!
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っぽいもの。



籠中の穹を漸く先日完結させる事が出来ました。
四苦八苦喘ぎながら何とか書き切る事が出来たのは、偏に拙宅に訪問して下さった皆様のおかげです。有り難うございます。

さて、後書きと題しましても、本編を書き終わってしまった今、何から書けば良いのか悩まざるを得ません。
連載中は「あれ書こう、これ書こう」と考えていた筈の内容も、ふわっと昇華されたと言いますか……どちらかと言うと自立した我が子に対する扱いに近いかもしれません。子供のこの字も育んだ記憶はありませんががが。
かと言って何も書かずに終わるのも味気無いので、手探りながら野暮にならない程度に綴って行きたいと思います。

まず、この作品で最も映像として初期から浮かんでいたのは、終話で雛が白煙に向かい礼を取るシーンだったりします。
つまり、初めから翠が亡くなる事だけは決定事項でした。
これに関しては私が読み手だったなら、あらすじ見ても「とか言って実は生きて幸せに……」と期待して最後まで読む事は確実なので、読了後のやる瀬なさは自覚しているつもりです。
それを踏まえた上で書いたシーンなので、何か言葉以上の物をお伝え出来たら万々歳ですが、そうでなかったのなら本当にすみません。基本はハッピーエンドが好きなので今回だけは御容赦頂けたら幸いですorz

この作品のテーマは有り体に言ってしまえば悲恋、且つ、内々のテーマとして愛と恋との差だったのですが、途中から人物の成長も不随する結果となりました。
私は物語を書きながらキャラクターの思考を知るので、常に行き当たりばったりとか……げふごふ。
兎角、執筆中に一見達観している様な翠と雛の幼さを知った訳で。
序盤では翠自身は13の時から精神の成長はあまりなく、雛は年齢の割に擦れ枯れているものの、自己の形成が未熟で、翠より少し精神年齢が上ぐらいだったのでは無いかと思います。
それが終盤で翠が一気に追い抜き、雛は逆に三年間時間を止め、翠を見送る事で漸く歩み出したのが終話となります。
本来初期の構想では雛は目を潰す予定だったのですが、結果として偏愛故の耽美は失いながらも未来が残せたのでは無いかな、と思います。

あとは私が書きたいと思う話は大体「視点の差」というものがあり、籠中もそれは顕著です。
例えば翠は王に飽きられたと勘違いしていたものの、事実は逆であり、雛は翠が自分に愛情を向ける事は無いと思い込んでいたり。
書いてる本人は楽しいのですが、三人称でこれやると読み手の方には唐突感があるかもしれないので、精進したい次第です。
ある意味「砕骨之音」は設定から籠中と対になる話なので、今回の経験が生かせたらなー、と考えてます。一年放置してますがががorz

だんだん蛇足臭がしてまいりました。
取り敢えず今回はこの辺りで筆を置きたいと思います。
改めて、籠中、そして上記まで読了頂き、有り難うございました!

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