蛇に足と翼を描いた様な話

先日更新した籠中の裏話、もとい、ボツネタに限り無く近い蛇足。
宦官ネタなので苦手な方注意。

翠に書簡を持ってきた勅使（と書くと大分仰々しくあるのですが）は、実は男という設定が。
元来駻王は嫁の前だけでなく、居住まいまで異性の進入を禁じている訳ですが、この人はその限りではありません。
名前は決めてないので仮にAさんとすると（…）、Aさんは元犯罪者です。
何の犯罪かと言えば、彼は生粋の同性愛者でありまして、つまりは宮内でのもにょもにょです。
しかしAさんは同時に智謀に長けた文官でもありまして、犯した罪共々興味を持った駻王が彼に宮刑（刑罰としての去勢）ではなく自宮（自主的な去勢）の形を取らせる事により、宦官であり側近として重用する様になりました。
そうして次第に信用を得ていったAさんは元来の性癖もあり、後宮等にも足を踏み入れる事を許された、と。

まあこんな話を途中ぶっこむのは無理がありすぎた上に、剣士さんでもちょいとアレな感じなので自重しておこう、と思った訳で。しかしこの発想自体が自重出来てないとか何とか……げふごふ。
でも翠の住む離宮は割と王宮（というか王都）から離れている訳で、とすると時間や信用性を重視した場合など、女性の単騎駆けは文化的にもきっついかな、と。
以上本文からばっさり切られた詮無い煩悶でした。